Argo(アルゴ)WCSC30アピール文 2020/3/31 ソフト名/soft-name:Argo(アルゴ) アルゴレコード 魔法少女いちむら・ユタカ外伝 開発者/developer:市村豊(いちむらゆたか/Yutaka Ichimura)  初めにお断りしておきますが、私はコロナウイルスの影響で欠席する可能性が現状では高いです。ギリギリまで待って、もし有効な薬が見つかるとか治療法が確立されてコロナウイルスのことが問題なくなったらぜひ参加したいという意志はありますが3月30日現在のようにコロナウイルスに対して有効な対策がない状態が続くようでしたら欠席させて頂くと思います。現状では直前に治療法が確立される可能性があるために、ギリギリまで待つ予定でいるので、欠席するとしても直前に連絡することになると思います。そのことを予めお断りしておきます。ご容赦ください。 ・技術的アピール  現在は2019年の「水匠」の方法の追試を行っています。現状では追試で精一杯だと思うのですが、以下にやりたいと思っていることを記述します。 やりたいこと:2019年の「水匠」の「教師局面の事後的な変更」方法を少し変更する  2019年の「水匠」の方法は、「教師局面の事後的な変更」で、その方法として例として「勝利側の手番の評価値であるにも関わらず、負の評価値となっている場合、又は敗北側の手番の評価値であるにも関わらず正の評価値となっている場合、その局面の判断が間違っている可能性が高いため、教師局面から排除してしまうこととしました。」と「水匠」の文書に記載があります。私はこれに対して評価値が50とか100くらいの値で多少の幅をもたせることでより良くすることができるのではないかと仮定してそれを試してみたいと思っています。「敗北側の手番の評価値であるにも関わらず正の評価値となっている場合、その局面の判断が間違っている可能性が高い」とありますが、まず最序盤は先手がちょっとだけ評価値が高く出るように見えます。だけど、上記の方法だと先手側が敗北した場合は最序盤の手は間違っているということになって排除してしまう、それはやるべきではないと私は思います。だから「敗北側の手番の評価値であるにも関わらず正の評価値となっている場合」でもその評価値が100以下だったら排除しない、というふうにしたら良いんじゃないかと思ってそういうことをやろうとしています(ここに挙げた100とか50というのは例示でその値をちょこちょこ変えて試してみたいと思っています)。  ライブラリとして「やねうら王」を使用しています。教師データの作成等で「Kristallweizen」評価関数を使っています。「やねうら王」を使っていることは使用者が多く情報が多く出ていて改造するベースとして優れていることが原因です。「やねうら王」を使って、教師データを作って、その教師データの事後的な変更をして、評価関数を学習させるという事を私はできますが、他のソフトでそれをする方法を私が理解しておらず、学習コストを考えると慣れている「やねうら王」を使い続けたいということがあります。「Kristallweizen」評価関数を使っているのはライブラリ登録がされていてライセンス的に使って良い強い評価関数だからです。 ・「お金(貨幣)」の話  老後に2000万円が必要という話が少し前に出ました。  大した根拠なく言うのもあれですが、20年くらいしたらベーシックインカムとかで働かないでも国から支給されるお金だけで生活が成り立つようになるような気がしているのですよ。20年後に月額20万円くらいお金がもらえるようになるのに、毎年100万円ずつ貯金して、20年後に「いや、貯金とかなくても大丈夫ですから」ってなったらどうするんですかって思うわけですよ。  雑に言って「お金(貨幣)」は実態があるものではない。実態があるのは「財(お金で取引をしているモノやサービスの総称)」であると私は思っています。お金(貨幣)は「財の効率的な分配を実現するための道具」に過ぎない。だからお金(貨幣)とかどうでも良くて、財がこれからどうなるか、を考えるべきだと思う。  財はこれから廉価に潤沢に供給されるようになる、と私は思っています。財が廉価で潤沢に供給されるようになるのならば、お金はいらない世界になるはず。そうとしか思えない。  そもそも主としてIT技術でいろいろなものが無料になりました。個人的にはちょっと前まで1ライセンス100万円以上していた3DCADが「FUSION360」が事実上無料で使えることで、「なんで3DCADが無料で使えるんだ?」ということに衝撃を受けています(あまり良く知らないけど「FreeCAD」も十分な機能を持った3DCADらしい)。しかも3Dプリンタなんてものまで今はある。私が最近までどう頑張っても使えなかったものですよこれらは。そして今の大学生は20歳くらいのときからこういうものを当たり前に使いこなしているですよ。そういう人たちがこれからどんなものを作るんだろうと思ったら、世の中はこれからどんどん良くなるとしか思えないじゃないですか。あと20年もしたら「お金を稼ぐために働く」ということをしなくて良くなるとしか思えない。  私が「太平洋戦争」のときに生きていた人の話を聞いて、「昔の人は大変だったんだね」と思うように、今から20年後に「お金を稼ぐために働く」ということをしなくて良い世界になったら、「昔の人はお金を稼ぐために働くなんてことをしていたの、大変だったね」って未来の人に言われるわけなんですよ。  しばらく前に、テレビ東京の「ワールド・ビジネス・サテライト」を見ていたら、野村総合研究所が「GDP+i」という経済指標を発表したっていうニュースをやっていたですよ。「デジタルサービスから得られる価値をカウントしたらいくら位になるか」という話。私達が無料で使っているインターネットとかのデジタルサービスから得られる価値が日本人の場合一人あたり月額10万円分くらいにはなるという試算でした。 > 野村総研、GDPに代わる「新経済指標」を提言: 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50490850S9A001C1X20000/ 「生活保護」ってあるじゃないですか。東京23区の場合は一人月額13万円くらいが生活保護の金額だと聞いています。それは「最低限度の文化的な生活を送れる」という日本国憲法に書いてあるネタを実現するのに必要な金額が東京23区の場合月額13万円なのだと言うことだと思うのですが、インターネットとかのデジタルサービスから日本人が得ている価値が現時点で一人月額10万円分くらいなんですよ。すでに足りていないですかと。  インターネットとかのデジタルサービスから無料で得られる価値が結構あるという実感は私も持っています。私がパソコンを買ってインターネットをやり始めたのが1998年の12月くらいだったと思うのですが、それからの20年間でそれがますます増えているし、これからも増え続けるとしか思えない。今はスポティファイで無料で音楽が聞けますし、ニコニコ動画とかアベマTVとかで無料で動画が見れます。ニコニコ静画で無料で漫画が読めます。無料のサービスですが、ツイッターとかユーチューブとかからすごい分量の価値を得ていると思います。1998年頃は「マルチメディア」とか言っていた気がするのですが、インターネットで動画を見ることは出来なかった。56kbpsのモデムで通信速度も足りなければK6-2/300MHzのCPUで処理速度も足りなかった。JPEGとMP3をやり取りするのがやっとだった。今は当たり前に動画を見ているのに「マルチメディア」なんて言わないですね。  最近はコロナウイルスで、外になるべく出ないように、ということになっています。だが心配はいらない。「プリンセスコネクト!Re:Dive」「アズールレーン」「ドールズフロントライン」「アイドルマスター・シャイニーカラーズ」「8月のシンデレラナイン」「BATON=RELAY(バトン=リレー)」、これらの素晴らしい基本無料のゲームをプレイしていたら一生外に出なくても楽しく人生を過ごせると思う。私にはその自信があります。  HEROZの林社長がいるじゃないですか。最近は世界的に株価が下がってはいますが、それでもHEROZの株価は1株2600円(2020年/3/24日現在)。林社長はHEROZの株を250万株持っているから、時価総額は62億5000万円になる。これは孫正義が持っているソフトバンク株の時価総額1兆7617億4400万円(2020年/3/24日現在)に比べるとだいぶ少ない金額ではありますが、それでもこのくらいあればもう一生働かなくても暮らせるような気はする。そうであるならば、もう働かないで一生「プリンセスコネクト!Re:Dive」をプレイして暮せば良いのではないかという気がするのだが、林社長が「プリンセスコネクト!Re:Dive」をプレイしているという話を聞いたことがない。冷静に考えてみたい。HEROZの社長はたしかに楽しくて楽しくてしょうがない仕事なのかもしれないが、ペコリーヌやキャルやコッコロと冒険をすることも、また楽しく有意義ではないかということを思うわけです。  幸福な人生とはなにか? ということを考えたときに、「プリンセスコネクト!Re:Dive」をプレイしてペコリーヌやキャルやコッコロと冒険をする人生はきっと最高に幸福な人生であろうと思うわけです。上に書いたように、現時点ではまだ「お金を稼ぐために働く」という苦行をしなければいけない。生まれてくるのが40年くらい早すぎたのです。多分今生まれる人が20歳になる頃には「お金を稼ぐために働く」ということをしなくて良くなって、みんな「プリンセスコネクト!Re:Dive」をして暮らすようになると思う。そのようなことを考えているときに少し前に、ひろゆきさんが書いた本を読んでいたら示唆的な事が書いてあった。「生活保護は市役所に行ってよこせと言ったら誰でももらえます。市役所の人が『あなた働けるでしょ』とか言ってきても、『私は働けないんだ』って市役所でずっと言い続けていたら生活保護は誰でももらえます。それでもダメだったら裁判をすればいいんです。裁判までやって生活保護をもらえなかった人を僕は見たことがありません」って、ひろゆきさんが言っていた。みんなで生活保護をもらって「プリンセスコネクト!Re:Dive」をして暮らそう。大丈夫、そのお金はHEROZの林社長がきっと払ってくれると思う。多分。「プリンセスコネクト!Re:Dive」をインストールしたら「追加データを4.6GBダウンロードします」とか出て面食らうかもしれないが、今は1998年じゃない。今の通信速度ならば「プリンセスコネクト!Re:Dive」のアニメーション部のデータも余裕でダウンロードできる。  えらいてんちょう「しょぼい起業で生きていく」イースト・プレス、という本を読みました。その中でちょっと書かれていたこととして、「経済学で、『限界効用逓減の法則』というものがある。財は貰えばもらうほどに一個あたりのありがたさが減っていくという法則。なんにもない時にリンゴを1個もらったら嬉しいけど、リンゴを100個持っているときにもう1個もらってもそのありがたさはゼロのときにもらったのよりは少ない。お金についてもそれが成立する。所持金0円のときに1万円もらったら嬉しいけど、所持金100万円のときに1万円もらってもそれほど嬉しくない。所持金が1億円とかだったら1万円もらっても全然嬉しいと思わないはず。そんなふうに、お金のありがたさはある一定額以上で頭打ちになるはず」という話。 https://diamond.jp/articles/-/141130 ↑米国において年収800万円で幸福度が頭打ちになるっぽいという話があって、ひろゆきさんは「物価とかを考えるとアメリカの年収800万円は日本だと年収400万円に相当する」ということを言っていた気がする。2020年現在の日本においては年収400万円以上にお金があっても幸福度は増えないのではないか。  幸福とお金についての話は「幸福度をはかる経済学」NTT出版、という本が有名らしいので図書館で借りて読んでみました。だいぶ面白かったです。ダンビサ・モヨ (著), 若林 茂樹 (翻訳)「いまこそ経済成長を取り戻せ:崩壊の瀬戸際で経済学に何ができるか」白水社、という本が図書館にあったので読んだのですが、その本においては「GDPは幸福の指標として不完全だと言って幸福度を表現する指標が数多く提案されているが、大体はどの幸福の指標も一人あたりGDPが高い国が幸福度も高くなるので実際問題として一人あたりGDPを幸福度の指標として使っても問題ない」という意味のことが書かれていました(本題とは関係ないですがこの本で一番面白かったのは「1980年頃の世界の国は経済的に4種類に分類される。先進国と発展途上国と日本とアルゼンチンだ。日本が特別なのは『どうして経済成長するのか誰にも説明できなかった』から。アルゼンチンも同じ理由、『どうして経済成長しないのか誰にも説明できなかった』」という一文)。  HEROZの林社長が、個人資産が60億円以上あるとして、基本的に使い切れない分量のお金があっても幸福量を増やすことにつながらないのではないかということを思うわけです。最近はサラリーマンの生涯賃金が2億円と聞いています(私が子供のときは3億円って言っていた気がするので1億円はどこに消えたんだと思うのですが)。HEROZの林社長がそこらへんのサラリーマンの30倍幸福かと言うとそこまでではないのではないか。個人的に使い切れる分量のお金がほしいと思うのは理解できるのですが、使い切れない分量のお金はあってもしょうがない気がするのですが、これは私が使い切れない分量のお金を持ったことがないのではっきりとは言えませんが。ZOZOの前澤友作元社長がいるじゃないですか。彼は2000億円くらいの個人資産があるらしいのですが、お金の使い方はお正月のお年玉で1億円配るとか、月旅行とかで、どうも別に私は特別にやりたいと思わないことだし、彼はむしろお金の使いみちに困っているような使い方をしているように見える。  あとは日本電産の永守重信会長ですね。「『フォーブス』誌によると2018年3月時点の総資産は5760億円で、日本長者番付で6位。(Wikipedia)」くらいで、現在75歳。どう考えても死ぬまでにお金使い切れないでしょうとしか思えないんですけど、よほど暇なのか大学作って遊ぶみたいですね。その話を読んでいたら、 「永守氏は具体的な不満を次のように例示した。「(大学を)卒業しても英語も話せない。経済学部を出ているのに、企業の経理に回されても決算書さえ作れない」。」 https://toyokeizai.net/articles/-/276417 どうも経済学を全然わかってないっぽい。日本電産の会長でこれから大学を作ろうとしている(もう作ったっぽいけど)人が経済学を全くわかっていないっぽいということが実に感慨深い。逆に言うと経済学を全然理解していなくても会社の経営はできるんだなと。頼むから経済学と簿記が特に関係がないことくらいは理解していてほしいのだけど。というかなんで経済学部の人って公認会計士試験を受けたがるんですかね。経済学と会計は特に関係がないのだが。そんなことを言えば確かに経済学と会社の経営も特に関係はない。そのことを私が認識不足だった。  あと衝撃的だったのはサントリーの新浪剛史社長ですね。三菱商事に入社して、アメリカの大学でMBAを取ったら「何でもいいから社長になりたい」とか言いだして、三菱商事だったので子会社がたくさんあるのでコネで給食を作る会社の社長になった(本当に何でも良かった)。この「何でもいいから社長になりたい」とかいっている社員を本当に子会社の社長にする。給食を作る会社なんだけど、給食を作るという仕事についてなんの思い入れもない人をいきなり社長にする。三菱商事はすごいなと思いました。その人が今はサントリーの社長をしています。  お金とは関係ないですが、少し前の「東大最年少准教授」の騒動を見ていたら、どうも大学教授になることは今は大したことではないらしいということがしみじみと感じられて感慨深いです。私が子供のときは大学教授と言ったらだいぶ偉い良い仕事というイメージだったはずなのですが、なんでこんなに大学教授が下らない仕事だという風になってしまったのかまったく感慨深い。最近は大学教授よりも大学の職員のほうが安定していて人気の職業という話を聞いて、本当かどうかはわからないですが、そんな話が出てくる事自体にびっくりしました。東京大学の准教授って言ったらそれになるような人はきっと幸福に違いがないだろうってなんとなく思っていたわけですよ。だけどあの「東大最年少准教授」は(私には)あんまり幸福そうに見えない。幸福な人があんなふうに振る舞うはずがない、としか思えない。 ・生活保護を積極的にもらったほうが良い話  上に書いたように、生活保護を貰って暮らすことをしたら良いと思う。名前をなんというかという問題だけで、国民全員にベーシックインカムをくばるという話も、実質生活保護の給付みたいなものじゃないですか。だからベーシックインカムといえば聞こえは良いが国民全員が生活保護を受給する状態、ということに実質的にはなるわけです。あと20年くらいしたらそんなふうに国民全員が生活保護を貰って暮らすような状態になるのだから、その先取りと言うか、実証実験をしているんだということで生活保護で暮らすということを実験してみるということは価値があることだと思う。  それはともかく、生活保護を受けない人が犯罪をして刑務所で暮らすということを考えてみます。  実は私も、今はまだやってないですけどお金がなくなったらセブンイレブンでアンパンを万引して食べようと思っています。それで、100円のアンパンを万引して捕まることを3回か5回位繰り返すと累犯で刑務所送りになるという話をちょろっと聞いたことがあります(本当かどうかはまだやってないので確証はないのですが)。 「刑務所」というと、縁遠いところだとなんとなく思っていたのですが、よく考えるとセブンイレブンで数回100円のアンパンを万引して捕まる程度のことで行けるところなのです。実は結構身近なところにある。そう思うと親しみすら感じます。  さて、その刑務所ですが、性質上お金をかけてしっかりとした立派な建物を作らないといけません。あまり認識されていない感じですが刑務所で生活するとなると「家賃」は安くはないですよ、あれだけ立派な建物なんですから。おまけに刑務所という場所の特性上、見張りの人(刑務官)を雇わないといけなくて、見張りの人の給料を払わないといけない。あとは「懲役」とかいって刑務所内部で仕事しているみたいですけど、調べてないですけど想像するに、労働生産性が高いとは思えない。  これが生活保護だったら安いアパートで見張りの人とか不要でおとなしく暮らしてくれるわけですよ。どう考えても刑務所で過ごされる方が不必要にコストがかかるわけですよ。しかもそのコストは本人負担じゃなくて税金負担になるわけですよ。そういう事を考えたら、犯罪をして刑務所で過ごされるよりも、生活保護を受給して安アパートでおとなしく暮らしていただくほうが、お互いにとってハッピーなことだとしか思えないんですよ。  詳しくは調べていないですが、グーグルでざっと検索すると、刑務所にいる受刑者にかかるコストが一人あたり一年で300万円弱位というのが出てきました。上に書きましたが、生活保護は東京23区の場合で一人月額13万円くらいと聞いています(これだって詳しく調べてないですけど)。つまりは一年で13万円/月*12ヶ月=156万円/年。刑務所に住んでいる受刑者の半分くらいのコストで生活保護は済むわけです。  それなので、下手に犯罪とかして刑務所に行かれることを考えると生活保護で暮らしてもらったほうが誰にとってもより良い、わけです。